【初心者向け】本物の宝石とニセモノを見分ける8つのポイントまとめ【鑑別】【鑑定】

宝石 鑑別

本物の宝石とニセモノを見分けるためには必要な知識と道具、そして適切な検査が必要です。

宝石鑑別の機材は高額なものが多いので、最初からすべてをそろえる必要はありません。

最初はまず倍率が10倍のルーペ・LEDライトと黄色い波長のペンライト・長波紫外線ライトで確認していきましょう。


セーム皮(鹿の皮)で宝石を綺麗に拭いてから確認します。

①拡大検査

熟練した達人になると、10倍ルーペだけで本物かニセモノかを判定できるといいます。

まずは宝石を拡大して見るという事が基本です。


ペンライトやLEDライトを使って様々な角度から表面や内側を観察することが重要です。

角度によっては色の濃さが違ったり、ペンライトとLEDライトでは違う色に変わる宝石もあります。

宝石の特徴をつかむことが重要です。

②蛍光検査

紫外線を照射して蛍光性を確認する方法は安価で便利な方法で、非常によく行われている検査です。

宝石以外でもドルやユーロや円などの紙幣を紫外線ライトで照らして浮かび上がる反応を確認したりするシーンを見かけたこともあると思います。

紫外線を宝石に照射して反応を確認し、それが宝石を見分けるヒントとなります。


蛍光検査の詳しい方法についてはこちらをご覧ください。


この拡大・蛍光2つの検査は専門の鑑別機関のみならず、質屋さんや貴金属の買取屋さんでもよく行われております。

上記の2つの検査(拡大検査と蛍光検査)で、ある程度宝石を絞ることができます。

そして次の検査からは専門の機材が必要になります。

③偏光検査

偏光検査には偏光器という機材が必要になります。

これがあれば宝石の単屈折と複屈折が確認できます。


機材がない場合は比較的簡単に作ることも可能です。

偏光検査ではその宝石が単屈折か複屈折かどうかがわかります。

④多色性検査

多色性検査には二色鏡という機材が必要になります。


二色鏡で変化が確認できるという事は複屈折の宝石となります。

同じような色の宝石でもこの二色鏡を使って確認すると特徴の違いから宝石を確認するヒントが得られる場合があります。

⑤カラーフィルター検査

カラーフィルターという専用の機材が必要になります。

これはすべての宝石に行うものではなく、特にエメラルドを見分けるために使う場合が多いです。

また、宝石に染色処理がされている場合なども確認ができる場合があります。

⑥屈折率の測定

この確認には宝石屈折計が必要です。


屈折率がわかればその宝石は何かをほぼ特定できます。
(合成か天然かの判定はできません)

⑦分光検査


分光検査は専門の鑑定機関では行っています。
買取屋さんや質屋さんではほぼ行われない検査です。
専用の機材もそこそこ高額です。

分光検査の詳しい方法についてはこちらをご覧ください。

⑧比重検査


比重検査は宝石よりも貴金属の場合に行うことがほとんどです。

比重を測る器具は高額ですが、それを使わずに比重を簡単に計測する方法もあります。

比重検査の詳しい方法についてはこちらをご覧ください。

これまでにご紹介した8つの検査方法は専門の鑑定機関も同じように行っている方法です。

この検査をすべて行えば本物の宝石を見分ける事ができます。

しかし、初心者がすべて行うには少し無理があります。

ですので、まずはルーペを使って拡大検査を行い、紫外線ライトを使って蛍光検査を行いながら慣れていくのが良いと思います。

専門知識や用語については現在ではインターネットで調べると大概は出てきますので、そのような形で勉強するのが早いと思います。

最後にご紹介するのは宝石や貴金属専門の辞書です。
私も重宝しております。

ご興味がある方はご覧ください。

以上「【初心者向け】本物の宝石とニセモノを見分ける8つのポイントまとめ【鑑別】【鑑定】」でした。

最後までお読みいただきありがとうございます。