【宝石の見分け方】宝石宝飾大辞典 著者/近山晶【鑑定】

宝石

こんにちは、虫眼鏡ヒカリです。

皆さんは宝石や貴金属の鑑定をするために何が必要だと思いますか?

答えは知識と経験と専門の道具です。(当たり前ですね、スイマセン)

この3つがないと鑑定はできません。これはどんな仕事でも当てはまりますよね。

では宝石や貴金属の鑑定の仕事をしたいと思ったときにどうすればいのでしょうか?

宝石や貴金属の鑑定の仕事をしたい場合

まずは宝石や貴金属の知識と道具の使い方を習得しないといけません。

最初はだれでも初心者なので何も知らなくて当たり前です。
学校に通えたら楽なのですが、大体は現場で教えてもらいながら知識と技能を習得するいわゆるOJT(職場内教育訓練)が主流です。
大手の宝石や貴金属の買取店ですと1か月から3か月ぐらい研修して、最後に知識と実務の試験をして合格すると買取店のお店に立つことができるというしっかりしたシステムが確立している場合もあります。

私は事前の知識が多少あり、大手ではなかったので即現場でひたすら修行しました。
特にマニュアルや専門書や専用の道具が会社に揃っていた訳ではありませんので最初は本当に苦労しましたね。
いろいろな本を買って読んだりネットで調べたり、経験者に会いに行って聞いたりした事も多々あります。
失敗や無駄なお金を使う事ももちろんありました。
そういった事を繰り返して今があるのですが、できれば悪いものではなく良いものに出会いたいですよね。
このブログでは私の過去の経験を踏まえて良い情報だけを発信していきたいと思っております。

さて今回は私が現在も宝石や貴金属の鑑定を行う際に参考にしている辞書をご紹介します。

宝石宝飾大辞典 著者/近山晶

日本の宝石学の礎を築いた 故 近山晶先生が編集されました「宝石宝飾大辞典」です。
ちなみに近山先生のサイン入りです。これは貴重ですね。

近山晶先生が2007年に他界されましたので新訂第3版第2刷が最新版で最終版となるそうです。
私が所有しているのはその前のものになります。

宝石宝飾大辞典 おすすめの理由

1.宝石を見分け方について書かれている

用語だけではなく巻末には日本と各国の誕生石についてや珊瑚の分類・貴金属の物理的性質など宝飾に関係する情報がたくさん詰まっております。

また宝石の場合は鑑別の際に必要な屈折率や比重・紫外線を当てた場合どうなるのか・複屈折や単屈折などが記載されているので非常に参考になります。

2.辞書を使うと知識が増える

現在ではネットですぐに検索をかければわかる時代ですので何をいまさら辞書などとおっしゃられるかもしれません。

私が学生の頃に勉強をする際はインターネットなるものは存在しておらず、国語辞典や英和辞典などを使っていちいち調べておりました。それを経験してきた世代にとってはインターネットはうらやましい限りです。

しかし辞書を使う利点もあります。

インターネットの場合はその単語の内容が表示されますが、辞書の場合はページを開く形になるため、調べる単語と近い単語などが自然に目に入ってきます。

時には本来調べる単語を探していて見つけたとき、ふと違う単語に目が留まってその単語をさらに調べるといった別のループに入ることもしばしば。
例えばアンバー(琥珀)を調べたらすぐ近くにアンブロイドという単語があり、そのアンブロイドの中にまた別の単語が複数あってそれらを調べていくといった具合に自然と勉強が広がることもあります。

この本は業界人用の専門書ですので普通の本屋さんやアマゾンでは販売しておりません。

購入したい方は近山晶宝石研究所WEBミュージアムで購入できるようなので一度下のリンクをクリックしてご覧いただければと思います。
(専門書なので結構いい値段ですが、検討の余地はあると思いますよ)

近山晶宝石研究所WEBミュージアム