銀(シルバー)が変色する原因と黒ずみを取る方法
銀(シルバー)が変色する原因と黒ずみを取る方法、そしてわざと変色させる方法を解説します。
- 銀(シルバー)が変色する原因
- 銀(シルバー)の黒ずみを取る方法
- 銀(シルバー)をわざと変色させる方法
銀(シルバー)が変色する原因
銀(シルバー)は化学反応によって変色を起こします。
銀(シルバー)の変色はよく酸化(サビ)と思われがちですが、実際は硫化もしくは塩化です。
空気中の硫黄に銀が化学反応を起こして変色する場合が硫化です。また、塩素に銀(シルバー)が触れた場合も変色を起こします。
なので銀のネックレスをつけたまま温泉に入れると温泉から上がった時に真っ黒のネックレスになっている場合があります。
また、長期間使っていなかったシルバー製品をひさしぶりにつけようとしたら変色していたという事もよく聞きますね。
鉄が錆びるのとは違い、銀(シルバー)は表面が変色しているだけです。除去すれば元の輝きを取り戻します。
銀(シルバー)の黒ずみを取る方法
銀(シルバー)を化学反応で黒ずみを取るか磨いて取るかの2択です。
化学反応で黒ずみを取る場合、元からわざと黒ずんだヴィンテージ感がある銀製品も変色が取れてしまいます。
試す場合は変色がなくなっても良い銀製品のみ限定して行ってください。
化学反応で黒ずみを取る方法
- アルミホイルと重曹もしくは塩を使う方法
- シルバー用のジュエリークリーナーを使う方法
アルミホイルと重曹もしくは塩を使う方法
用意するもの
・アルミホイル
・重曹または塩
・沸騰したお湯
・コップまたは耐熱のグラス
塩と重曹ですがどちらでも構いません。両方試しましたが個人的には重曹のほうが綺麗になった感はありました。
では実際に方法を解説します。
①アルミホイルをコップの底に敷きます。
アルミホイルでお湯を入れる器を作るのもOKです。水漏れに注意してください。
個人的にはおすすめしたくありませんが、アルミホイルがない場合は1円玉を数枚入れてもOKです。(1円玉は純度100%のアルミニウムです)
②シルバー製品をアルミの上に置きます。
③重曹を大さじ1~2杯くらい入れます。
④沸騰したお湯をかけます。
ブクブクと泡立ちますが焦らなくてOKです。
温泉地などで感じる硫黄のくさい臭いがただよってきたら化学反応が起こっている証拠です。
時折取り出してみて黒ずみが取れているか確認しながら続けてください。
お湯がぬるくなって来たら熱湯と重曹を足してかき混ぜ続けます。
結果
注意点
この方法は重曹とアルミと銀の化学反応を利用して変色を取ります。
しかし変色は取れますがピカピカの銀色ではなく少しくすんだ感じになります。
銀の含有量やほかに含まれている素材によって変わるのかもしれませんね。
シルバー用のジュエリークリーナーを使う方法
用意するもの
・シルバー用ジュエリークリーナー
ジュエリークリーナーはAmazonや楽天で「シルバー クリーナー 液体」で検索すると1000円前後ぐらいでいっぱい出てきます。お好みで選んでください。
当ブログで使用しているクリーナーはこちらです。
価格差はありますが成分はほぼ同じチオ尿素入りです。化学反応(酸化還元反応)で変色をとります。
では実際に方法を解説します。
クリーナーに5秒ほど浸して取り出し、水洗いして水分をよくふき取ると終了です。
長時間入れると良くない様です。
結果
注意点
皮膚に液体がつくとカサカサになります。お肌が弱い方や気になる方はゴム手袋等で防御してください。
この方法も化学反応を利用して変色を取ります。
しかし変色は取れますが銀の含有量やほかに含まれている素材によってはピカピカの銀色ではなく少しくすんだ感じになります。
黒い部分も残ってますね。
磨いて黒ずみを取る方法
用意するもの
・銀を磨く専用のクロス
写真の商品はホームセンターで購入しました。200円ぐらいでしたが貴金属磨きクロスは100円均一のお店でも販売されているのを見かけたことがあるのでそちらで購入してもOKです。
全体的にゴシゴシ磨いてください。
クロスで磨くと変色がとれると同時に磨いているので細かいキズもとれてピカピカになります。
変色した部分を超薄く削っている感じですね。
結果
注意点
銀製品のデザインによってはクロスでは磨けない所があります。
指や手が汚れるので気になる方は手袋をして磨いてください。
銀(シルバー)をわざと変色させる方法
銀(シルバー)は化学反応によって変色を起こしますので逆にそれを利用します。
硫化もしくは塩化するものを銀(シルバー)にかけると変色します。
硫黄分の入っている温泉の素や塩素系の漂白剤を使うとみるみるうちに黒ずんできます。
今回用意したもの
・塩素系漂白剤
こちらは100円均一のお店で販売されています。
銀(シルバー)製品を1分ほど塩素系漂白剤に浸すと変色します。
結果
注意点
「塩素系は混ぜるな危険」です。取り扱いには十分注意して下さい。
最後に
アルミと塩や重曹を使う方法はテレビで紹介されていたこともあり最初はちょっと面白いですが、2回目からは億劫になります。
そして変色は取れてもピカピカにはならない場合が多いので、いずれにせよシルバー磨きのクロスは必要ですね。
磨きやすいデザインであればシルバー磨きクロスだけで十分綺麗になります。
シルバー磨きのクロスとインターネットで格安のシルバークリーナーを買う方法が結局ベストかなと思います。
あとは空気の換気をしやすい場所で行って下さい。
以上「銀(シルバー)が変色する原因と黒ずみを取る方法」でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
動画にまとめましたのでよろしければご覧ください。