【貴金属の見分け方】②-2 刻印の場所 【鑑定】
貴金属製品やメッキ製品の刻印がある場所について解説します。
基本的にジュエリーやアクセサリーはデザインを良く見せるために刻印は目立たない場所にあります。
反対に純金・純プラチナのインゴットや金貨などのコインはわかりやすい場所に刻印されております。
それではアイテム別に刻印がよくある場所を解説します。
リング/指輪
リングは内側の部分に刻印がある場合がほとんどです。
ネックレス
ネックレスは留め金具の部分に刻印がある場合がほとんどです。
見当たらなければ留め金具を外して中の部分も確認します。
留め金具やプレートにも注意して確認します。
ペンダントトップ
ペンダントトップは裏側や側面に刻印がある場合が多いです。
また、バチカンやAカンなどネックレスを通す部分に刻印があることも多いです。
ネックレスが容易に取り外せる場合はネックレスとペンダントトップ両方の刻印を確認します。
ネックレスが貴金属製品でもペンダントトップはメッキ製品の場合があるためです。
また同じ貴金属製品でもペンダントトップとネックレスでは純度が違う場合もあります。(ネックレスはPt850でペンダントトップはPt900など)
ブレスレット・バングル
ブレスレットもネックレスのように留め金具部分に刻印がある場合がほとんどです。
留め金具がないバングルは裏側や側面にある場合が多いです。
ブローチ
ブローチの場合は裏側に刻印がある場合が多いです。たまに側面にもありますので注意してください。
イヤリング・ピアス
イヤリングの場合は裏側や内側に刻印がある場合が多いです。
ピアスの場合は耳の穴に刺す棒の部分が貴金属で他の部分は違う場合があります。
金属アレルギー対策でそうなっているピアスを多数見かけます。また、キャッチ部分が金の場合もありますのでキャッチもよく確認します。
時計
時計は本体の裏側に刻印がある場合が多いです。
また、ベルトが金の場合はベルト裏側もしくは本体とベルトをつなぐ部分にある場合もあります。ベルトを外さないと見えない場合もあります。
時計の裏蓋に刻印がなくても、裏蓋を外したらその蓋の裏側に刻印がある場合がよくあります。
金杯
金杯は圧倒的に金メッキの場合が多いです。
昔はおめでたい時の記念品や結婚式の引き出物などでよくもらっていたことがあったのだと思います。
家を掃除して金杯が出てきた場合はかならず底にある刻印を確認してください。
メッキや張りの場合は買い取り店やリサイクルショップでは価値なしと判断されることがほとんどです。お店に持ち込む時間の無駄を避けたほうが良いと思います。
その他のアクセサリーに関しても基本的にはデザインを良く見せるために見えにくい場所に刻印があります。
ルーペを使ってゆっくり念入りに見る必要があります。
以上「刻印の場所」でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
【貴金属の見分け方】③ ルーペでチェック 【拡大して見るべき3つのポイント】
貴金属を宝石顕微鏡やルーペ(拡大鏡)で確認する際に見るべきポイントを解説します。①刻印の有無②作り(構造)③仕上げ具合(研磨)の3点です。この3点を確認することでそのジュエリーが貴金属なのか金メッキなのか金張りのアクセサリーなのかを見分けやすくなります。