【貴金属の見分け方】⑤比重値をチェック 【鑑定】
貴金属か金メッキや金張りかどうかを比重値で見分けるポイントを解説します。
比重に関してや簡単に比重値を測定するやり方については宝石の鑑別比重検査の記事に詳しく書きましたのでご覧ください。
【宝石の見分け方】鑑別⑥ 比重検査【鑑定】
宝石を見分ける際に必要な7つの基本的な検査の一つである比重検査の方法を紹介します。比重検査は重液法と静水法があります。宝石によって比重値は異なりますのでそれを確認することができます。比重検査に必要な道具やポイントを解説します。
【宝石の見分け方】鑑別⑥-1 簡単に比重を測る方法(静水法)【鑑定】
簡単に静水法(水中重量測定法)の比重を測る方法を紹介します。比重を測る際によく使われる宝石貴金属比重計は専門器具ですので購入するとなると高額です。金額を安く抑えて手軽に簡単に比重を計測する方法を紹介します。
貴金属の比重値
貴金属やメッキ製品に使われる素材の主な比重値です。
比重値はジュエリーの形状や合金の割合・水温で変化します。
本当はもっと細かい数値になるのですが、比重値のチェックは見分けるためにいろいろチェックする中のひとつの目安です。
極端に数値が違う場合は疑いますが、近い数値が出れば他の見分けるために確認した項目などをふまえて総合的に判断します。
金/GOLD
K24(純金): 19.3
K18: 14.8 ~ 16.2
K14: 13 ~ 14.5
プラチナ/platinum
Pt1000(純プラチナ): 21.3
Pt900: 18.5 ~ 20
Pt850: 17.5 ~ 19
シルバー/SILVER
シルバー1000(純シルバー):10.5
メッキ製品によく使われる金属
銅: 8.9
真鍮: 8.3
ステンレス: 7.8
チタン: 4.5
錫: 7.3
比重を測定して数値が10以下の場合は要注意です。
比重値を静水法で計測する際のポイント
・ジュエリーやアクセサリーの形状で空洞があると測定できない
・宝石やガラスなどの装飾がついていると比重値がでない
・重量の値が小さいと誤差が大きくなる
実際に18金(k18)の時計の裏蓋の比重を測定してみた
①時計の裏蓋の重さを測定します。
②水を入れたコップに宙吊りした網をセッティングして秤の重さをゼロにします。
③宙吊りにした網に静かに時計の裏蓋を置いて重量を測定します。
①で計測した重さの値を②で計測した重さの値で割ります。
3 ÷ 0.2 =15 比重値は15となります。
比重値が15であれば18金の可能性が高くなります。ほかにもチェックを行い、貴金属かメッキのアクセサリーなのかを見分けます。
以上「【貴金属の見分け方】⑤比重値をチェック 【鑑定】」でした。
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【貴金属の見分け方】⑥試金石と硝酸でチェック 【鑑定】
試金石検査は那智黒石などの硬い石に金や銀などをこすりつけて条痕を確認する方法です。条痕に硝酸をたらして確認する方法は反応がすぐにわかるので、貴金属の買取店や質屋さんでもよく行われている方法です。